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平成時代を共にした世の人々が、良い一年を送れることを心より願いたいものです。十一月に自坊で報恩講が開かれました。そのときの報恩講では、一人の御門徒様が法名を授かる帰敬式(ききょうしき)に参加され、法名を授かる式を祝福とともに、その場におられた御門徒様方も一緒に見届けました。阿弥陀様の教えに触れた人の、その瞬間の場に立ち会えたことが嬉しいことに思えたり、幸せなことなのだなあと思いました。そしてお寺という場所が、共に教えを聞いていかれるべき場所であるなぁ、というようにも思えた報恩講でもありました。さて、法名を授かられたその御門徒様の生活は、どのようになったのかと思われるお方もおられるとは思いますが、法名を生前に授けられた人は、その日から一変した生活を送るのか、それとも何か特別になるのか!そういうことではまったくありません。これからも阿弥陀様の教えを聞き続けていこうという姿勢が、法名を授かるという意味なのだと、僕もいろいろな先生から聞き続け、そのように理解しているわけであります。平成が終わり、新しく元号が変わっていく時代になっても、「ありのままに」を大事にしたい年にしていきたいです。今を生きていかれる皆様と共に、阿弥陀様の教えを聞いていかれたらいいな、と思います。

どうぞ来年もよろしくお願い致します。